過敏性腸症候群

 過敏性腸症候群は、腸が過敏になって、下痢や便秘を繰り返す病気です。一般に腸は精神的影響を受けやすく、誰でも試験の前等の緊張が高まる時にトイレに行きたくなることは一度は経験しているでしょう。本疾患では、それが増幅された状態で、一日の内で何度も排便をすることになります。潰瘍性大腸炎のような腸に炎症のある病気でも同様のことが起こりますが、潰瘍性大腸炎が昼夜を問わず便意をもよおすのに対し、過敏性腸症候群は一旦就眠してしまうと、便意をもよおさなくなることが異なります。過敏性腸症候群は、生活の工夫が必要な病気ですが、有用な薬剤もありますので、症状が強い方は医師に相談して治療を受けて下さい。


京都市中京区 内科皮膚科 西村医院